nasneをRaspberry Piにマウント
目次
CIFSパッケージのインストール
Nasneのマウントに必要なCIFSパッケージをインストールします。すでにインストール済みであればスキップして下さい。
$sudo apt-get install cifs-utils
マウント設定
まずは、Raspberry Pi上のnasneをマウントするディレクトリを作成します。ディレクトリ名は何でも構いませんが、私はnasneを2台所有しているので、分かりやすく「nasne1」にしました。
$sudo mkdir /mnt/nasne1
$sudo chmod 777 /mnt/nasne1
次に、マウントを実行する前にnasneのIPアドレスを確認します。iPhoneアプリからだと「設定」→「nasne 設定」から確認できます。また、nasneのIPアドレスが変わると都度設定を変えなければならないので、別途固定化をしておくと良いでしょう。IPアドレスの固定化はnasne 設定からもできますし、ルータのDHCP払い出し設定からもできるので、環境に合わせて実施して下さい。ちなみに私はRaspberry Piなど他の端末もIPアドレスを固定化しているため、ルータ側で設定するよう統一しています。
nasneのIPアドレスを調べたら、実際にマウントできるか試してみます。ここでは「xxx.xxx.xxx.xxx」がnasneのIPアドレスとしています。適宜自身の環境に合わせて読み替えて下さい。nasneはログイン等不要なので「sec=none」、またcifsバージョンは「vers=1.0」を使用します。
$sudo mount -t cifs //xxx.xxx.xxx.xxx/share1 /mnt/nasne1 -o sec=none,vers=1.0
無事マウントできたかどうか、「df -h」コマンドで確かめてみます。成功していれば、以下のように表示されます。
$df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
//xxx.xxx.xxx.xxx/share1 930G 723G 208G 78% /mnt/nasne1
自動マウント設定
Raspberry Piを再起動しても自動でマウントする様に、fstabを編集します。
$sudo vi /etc/fstab
fstabに下記の行を追記します。ただし、これだけだとうまく自動マウントしませんでした……
//xxx.xxx.xxx.xxx/share1 /mnt/nasne1 cifs sec=none,vers=1.0 0 0
エラー発生。自動マウントせず
Raspberry Piを再起動してもなぜかマウントされません。この場合、fstabの記載をミスしている可能性があるため、「mount -a」コマンドを使てfstabの内容で正しくできるか確認します。コマンド実行後に「df -h」をすると、正しくマウントされていました。
$sudo mount -a
次に原因を探るべくログを覗きます。読むのに根気が要るので避けたいところですが、結局は一番早く解決するため我慢です。
$dmesg
すると、以下のような怪しいエラーメッセージが出力されていました。どうやらマウント時にnasneとの疎通性がなく、失敗していることが分かりました。
mount error(101): Network is unreachable
Failed to mount /mnt/nasne1
調べてるとネットワークが起動しない状態でマウントを実行するとのこと。そりゃ疎通性がないとこのボリュームはマウントできないか。納得したところで「raspi-config」からブートオプションを変更します。
$sudo raspi-config
「3 Boot Options」→「B2 Wait for Network at Boot」を選択すると、ネットワークが起動してからブート処理が走ります。が、これだけでもまだ自動マウントされず、「dmesg」でも同じエラーログが出力されていました。
fstabで自動マウントの条件に「noauto,x-systemd.automount」を加えてあがる必要があるため、再度編集します。
$sudo vi /etc/fstab
//xxx.xxx.xxx.xxx/share1 /mnt/nasne1 cifs sec=none,vers=1.0,noauto,x-systemd.automount 0 0
これでRaspberry Piを再起動すると、自動でnasneをマウントすることができました。