Synology RT6600axの購入とメッシュ導入。

Synology RT6600axを選んだ理由とは

まず、選定理由の参考としてもらうべく背景情報として現在のWiFi利用環境と問題点ついてのご紹介する。

我が家は2LDK 50㎡程度のアパート暮らし。現在Synology WRX560を利用しておりリビングに設定している。50㎡なのでどの部屋にいてもWiFiは届いているが、リビングから対極の書斎とトイレでは5Ghzが2.4Ghzの接続になる(DS Routerアプリで確認)し、電波強度もiPhoneのWiFiアイコンが3メモリ(最大)から1~2メモリに弱くなるという状況となっている。

重要なのは通信速度ではなくWiFiの切り替わり速度

速度面に関する情報としては、「Wi-Fiミレル」というアプリのヒートマップで電波強度を測定すると、リビングでは600台で書斎は300台、トイレは100以下という状態。通信速度は時間帯や地域差があるため割愛するが電波強度にダイレクトに影響された数値となっている。

ちなみに、書斎は上記の状態で仕事に使用がでると困るので有線LANを引っ張ってPC接続しているため問題には感じていない。一方で、私はトイレでゆっくりするのが好きで小でも座る派なので、毎回YoutubeやNetflix等しながら5~10分程度は足が痺れるまで長居している。なのでトイレでの使い勝手の悪さに頭を悩ませていた。

とは言え、トイレでの電波強度が低いからと言って例えばYoutubeやNetflixが見られないほどかというとそうでもない。たまに低画質モードになる時はあっても頻発はしないしiPhoneで見ているレベルでそこまで高画質を求めてはいない。では、何に頭を悩ませているのか?それはWiFiの切り替わりが遅いということ。

WRX560は「スマート接続」という機能があり、2.4Ghzと5Ghzが1つのSSIDでまとめられており、最適な方を自動で切り替えて接続できる。これ、リビングでは5Ghzで接続していて電波の届きにくい場所に移動すると2.4Ghzに切り替わってくれるので便利っちゃ便利だが、切り替わりが遅い。リビングでYoutubeを見ながらトイレに移動すると、100%止まる。で、iPhoneのWiFiマークはメモリ3(最大)でもネット検索もできない虚無な時間が流れる。これはiPhone側のWiFiマークのメモリの表示更新が遅いからなのかは不明だが、明らかにネット接続されていない。WiFiを手動でOFF/ONするか、1,2分くらい放っておくとネット接続できるようになる。

ネット接続できる状態だと冒頭の通りWiFiメモリは1~2な状態とはなるが、YoutubeやNetflixの視聴にはさほど致命的ではないくらいには使えている。

そう、私の快適なトイレライフを妨げているのは通信速度ではなくWiFiの切り替わり速度である。

WiFi中継かローミングかメッシュ。どれにするか。

どの様にWiFiの切り替わりを高速化するか。WiFi環境の改善で良く出てくるのは中継器、ローミング、メッシュの3つ。色々と調べると中継器は電波強度は改善されても切り替わりには難がある様子。また、ローミングは同じSSIDとパスワードのアクセスポイントを増やすだけの簡単作業でメーカを揃える必要もなく簡単導入できるものの、切り替わりの判断はクライアント(iPhone)側に委ねられる様子。安価なWiFiルータを買って試してみてもいいが、理想的でなかった場合にゴミが増えるので第一候補としては弱い。

ということで、WiFiルータ側で切り替わりを判断するメッシュを構築するのが今回の場合は良さげ。メッシュ対応であればローミングも構築できるので、両方比較して構築することができる(その意味では、今回不適合が明確なので試さなかったが中継器としての構成でも試せる)。しかも機種によっては有線LANでメッシュ構築できる様で中継機の様な遅延や隠れ端末問題のデメリットを無くせる様な気がする(詳しくは知らない)。ただ、メッシュは基本的にメーカを揃えたりメッシュに対応する機器でなければならないので事前調査が非常に大事なので詳しく調べてから購入機器を決定することにした。

現在のWRX560はサブ機として利用することに。

現在WRX560を利用しており、こちらも3万円台で購入した自宅用にしては高級なWiFiルータである。これを破棄するのは勿体なさすぎるので継続利用するとして、メイン機とするかサブ機に降格するか検討した。

SRM 1.3.1 以降のメッシュ対応表(mesh Wi-Fi システムを展開する方法は

プライマリ Wi-Fi ポイント追加の Wi-Fi ポイント
RT6600axRT6600ax 、 WRX560 、 RT2600ac 、 MR2200ac
WRX560WRX560 、 RT2600ac 、 MR2200ac
RT2600acRT2600ac 、 MR2200ac
MR2200acMR2200ac

まずWRX560とメッシュできるのは同じ機種のWRX560か下位のMR2200ac、上位だけど型落ちのRT2600ac、上位最新のRT6600axの4機種ある。この中からWRX560をメイン機で続投するならWRX560かMR2200acで、サブ機に降格するならRT2600acかRT6600axという分類分けになる。

単にメッシュ構築だけならMR2200acが最も低価格でスペック的にも自宅利用レベルなら必要十分。スペックを求めるなら上位があるため、WRX560をもう1台追加するという選択はなかなか取られないのではないかと思う。

また、WRX560は高機能な反面メモリが少ないと感じることが多い。例えばWRX560を買った理由の一つでもあるセキュリティ機能「Threat Prevention」を動かすと、高負荷でルータへのログインが失敗したり時間がかかったりする様になる。また、高負荷が通信にも悪影響を及ぼしてThreat Preventsionを有効化した状態でWEB会議をすると音声や画像が途切れる問題が発生したため、買って早々機能OFFした過去がある。それでもSafe Accessで家族含めた家庭内の通信をセキュアにできるので愛用を続けているが、WRX560をメイン機としてメッシュで負荷をかけたときにThreat Prevensionの悪夢が再来すると、Safe Accessすら機能OFFしなければならない可能性が出てくる。そのため、WRX560はサブ機として利用することにし、上位機種を選ぶことにした。

では、RT2600acとRT6600axのどちらにするか。価格面ではやはり型落ちのRT2600acが有利で、RT6600axと比較するとスペックは低いものの家庭内がいくら早くなってもインターネット側のボトルネックが大きいので十分現役として使用できと思われる。そう、冷静に費用対効果を考えるとRT2600ac一択と考える。ただこれはビジネスではなく家庭利用。論理的に納得させる必要のある上司のいない自分だけの領域。「最新」というロマンを優先してRT6600axを購入することとした。

RT6600axの所感

機器セットアップは別の記事でまとめることにするが、基本的にWEB上のマニュアルの通り実施すれば難しくもなく構築完了した。

RT6600axはメモリがWRX560の倍の1GBあるだけあって、設定画面の動作やログインがキビキビしている。またThreat Preventionも恐るおそる使ってみるとWEB会議に影響を与えることもなく利用できるようになった。これで本来WRX560を購入時にやりたかったセキュリティ対策が実現できたことになる。最初からRT6600axを買って、メッシュ化にはRT2600acを追加した方が全体コストは下げられたので若干の後悔はありつつ、ガジェットを色々使うことも楽しみの一つなので、最終的にRT6600ac+WRT560の構成に落ち着いて大満足。

WiFi切り替わり速度について

RT6600axをメイン機としてリビングに設置し、WRX560はサブ機として書斎で有線LAN接続によるメッシュWiFi環境を構築した。今回一番重要な問題個所であるトイレと書斎は隣接しているため、この構成にしたことでトイレだけでなく書斎の環境も一気に改善できる構成である。

で、結論としてトイレでのWiFi利用時のWiFi切り替わり速度は、素晴らしいの一言。

ちなみにスマホアプリのDS routerでiPhoneがどのAPに属しているか見ながらリビング→廊下→トイレへ移動すると、廊下あたりで切り替わることが確認できる。以前はトイレに座って1,2分は切り替わらなかったことから考えると劇的な高速化である。なお、メッシュ構築前にローミング構成でRT6600axとWRX560の設置場所はそのままにSSIDとパスワードだけ共通化して切り替わりを試してみたが、少し改善はされるもののYoutube視聴は中断する影響があったため、やはりメッシュが与えるユーザ体験は素晴らしいと思う。

Youtubeを視聴しながらでも中断せず快適に動画視聴をできるようになったことは、数字上でのスペック向上ばかり取り上げられる昨今、体感できる満足感を得ることができた貴重な体験だった。

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